犬服を専門に学べる犬服教室について調べてみました。
私自身、洋裁の知識はあるのですが犬服教室に行ったことはなく、今現在独学で学んでいるので、教室に通ったら、具体的にどんなことが学べるのか、場所はどこにあるのか、受講料はいくら位なのか、気になっていました。
自分に合った犬服教室はどんなところなのかわかるように、講座の内容や受講費用を調べてまとめてみました。
犬服教室
日本ペット服手作り協会
日本ペット服手作り協会の定めたカリキュラムをこなし、試験に合格した、ドッグウェアクリエイターという認定講師を持っている方が開校している教室が全国から探せます。
犬服の教室’とネット検索して上位に出てくる教室は、この協会に属しているところが多いです。
講座の内容、受講費用
趣味として気軽に学びたい人から講師として働きたい人まで、学べる範囲は広いです。
入門講座
タンクトップ、Tシャツ、ラグランTシャツを作りながら、犬服の縫製の基礎固めをするといったかんじです。1からのパターンの作成は無いようです。
まち針の刺し方、ハサミ、ミシン、ロックミシンの使い方など、基本的な洋裁の知識を学べます。
受講時間:2時間x6日(時間と日数の振り分け方は教室によって異なる)12時間
受講費用:教室によって異なる
※目安では、¥39,380(税込)位でした。
ホビー講座
入門講座の受講が終わり、そのまま趣味として続けていきたい方向けの講座です。
受講時間:3時間x3回(9時間)
受講費用:¥21,780(税込)
教材費:¥1,210
材料費:¥3,740
これは、3時間x3日の9時間で2着(TシャツとラグランTシャツ)作る講座です。
受講費用は、講座内容によって変動します。
中級講座
入門講座を受講していないと、中級講座には入れません。
12時間で3着作ります。
型紙の種類や記号、カンガルーポケットやフードの作り方、ボタンホール、巻きロック、ギャザー、ニットテープの使い方、など入門講座の内容にはない応用の技術が学べるようです。
課題の採点があるので、サイズは選べません。あくまでも学ぶということが前提で、自分のペット用の服を作る講座ではないです。
受講時間:12時間
受講費用:¥72,000(税抜)
材料費:¥7,500
テキスト代:¥3,500
認定料:¥10,000
認定料というものも取られるのですね。
とくに資格など要らないという人にとっては高く感じるように思います。
上級講座
中級講座からさらに学びたい人向けの講座です。
12時間で3着作ります。
水通し、地直し、アイロンのかけ方、接着芯の種類と貼り方、柄合わせ、特殊素材(ラミネートなど)の裁断と縫製、バイアステープの縫い方、総裏地付きジャケット、リバーシブルやキルティングの縫い方など、高度な技術を必要とする内容となっています。
中級講座と同じく、作品は課題の採点として評価されるので、サイズは選べません。
また、この上級講座を修了すると、ドッグクリエイター認定証というものが貰えます。
この認定証があると、協会ホビー講座で使用する型紙を商用利用することができるようになります。
受講時間:12時間
受講費用:¥72,000(税抜)
材料費:¥6,000
テキスト代:¥3,500
認定料:¥20,000
ペットウェアフィッター講座
ドッグウェアクリエイターの資格取得者のみの限定講座です。
基本型紙をベースに着丈、胴回り、襟ぐりのサイズ補正、修正の方法を学べるので、作りたい犬のサイズのパターンを作れるようになります。
中級~上級では学べないのですね。
受講時間:?
受講費用:講師、日程などにより異なる
教材費:前期¥4,500 後期¥1,800
認定料:¥20,000
ドッグウェアクリエイター認定講師講座
講師になるための講座。
自分の教室を運営していくノウハウなども学ぶことができるようです。
受講費用などはHPに書かれていませんでした。
HP:
セレブドッグクリエイティブ通学講座
こちらの教室は通信教育でも学べますが、今回は通学講座のみの内容です。
犬服教室だけでなく、型紙や製品の販売もしています。
セレブドッグさんの犬服作りのYouTubeもあるのですが、説明がわかりやすいのでたまに見ています。
教室
住所:東京都豊島区北大塚1-20-16-B1
山手線大塚駅より徒歩5~7分
HP:
講座の内容、受講費用
デザイナーズ講座とJDFD(ジャパンドッグファッションデザイン)講座の2つに分かれています。
デザイナーズ講座
自分が作りたいものを作成できるコースです。
受講回数は自由に選べます。
受講時間:2.5時間x1回
受講費用:¥4,400(税込)
入会金:¥20,900~¥28,600(胴回りによって金額が異なる)
※初級テキスト¥5,500とサイズ修正テキスト¥6,600、基本型紙4型の料金含む
材料費:各自で材料を調達
JDFD(ジャパンドッグファッションデザイン)講座
初級、中級、上級に分かれています。
初級
シンプルなニット服が作れるようになる。
首回り、胴回り、着丈サイズの修正ができる。
型紙の簡単なデザインアレンジができる。
受講時間:2.5時間x9回(22.5時間)
受講費用:¥39,600~¥44,000(税込)(胴回りによって金額が異なる)
入会金:¥22,000(税込)
材料費:¥36,000~(講座9コマ分、型紙、教科書)
※初級テキスト¥5,500とサイズ修正テキスト¥6,600含む
中級
適切なゆとりが計算できる。
布帛を使った服を作れる。
衿、フード、ポケットなど製図から作れる。
受講時間:2.5時間x12回(30時間)
受講費用:¥52,800~¥61,600(税込)(胴回りによって異なる)
入会金:¥22,000(税込)新規のみ
材料費:¥48,000~(講座12コマ分、型紙、教科書、定規)
※中級テキスト¥6,600とニット生地テキスト¥3,630、定規¥1,650含む
上級
ディテールが複雑なデザインの服のゆとり量を計算して型紙を製図できる。
ファスナーや裏地が付いたアウター類を仕立てられる。
受講時間:2.5時間x18回(45時間)
受講費用:¥79,200~¥88,000(税込)(胴回りによって異なる)
材料費:¥72,000~(講座18コマ分、型紙、教科書)
※上級テキスト¥6,600とマスターパターン代含む
通信講座だと、材料費がかからないみたいなので、その分お得にはなっています。
受講費用などの内訳が複雑なので、理解するのが少し難しいです。正確な金額を知りたい場合は、問い合わせをしたほうが間違いないと思います。
犬服教室 RIGHT ANGLE
趣味で作りたい方~講師を目指したい方までのコースがあります。
RIGHT ANGLEが設立した日本ドッグファッション協会があり、会員になれば教室を運営するのに必要な協会のノウハウを使うことができるしくみもあるようです。
教室
神戸(三宮市)岡山(岡山市)東京(新宿)
詳細は申し込まないとわからないようになっています。
HP:
講座の内容、受講費用
ワンデイ教室
犬のサイズを採寸して一番近い型紙を選んで、1回で縫いあげるコースです。
受講時間:2.5時間x1回
受講費用:¥15,000(税抜)
材料費:各自で材料を調達
ベーシックコース
5つのスタイルを作成しながら基礎を学ぶコースです。
型紙は各自に合わせたものを使用します。
受講時間:2.5時間x5回(12.5時間)
受講費用:¥60,000(税抜)
材料費:各自で材料を調達
入会金:¥5,000
アドバンスコース
ワンピースまたはパンツ、アウターなど複雑なアイテムの作成と、作品を販売するための講座も含みます。
受講時間:4時間x5回(20時間)
受講費用:¥130,000(税抜)
材料費:各自で材料を調達
その他、パターンコース(4hx5回 ¥200,000)、認定講師のコースが3つあります。
Laughin’Dogラフィンドッグ
大田区にある犬服教室。
まず講座を受ける前に、オリジナル原型を購入する必要があります。
編み物の講座もあります。
教室
住所:東京都大田区新蒲田2-21-16-102
蒲田駅より徒歩13分
TEL:070-8526-6923 FAX:03-5713-7628
HP:
講座の内容、受講費用
まず、犬のサイズに合わせたオリジナルの原型を¥16,000で購入しなければなりません。
パターンソーイングベーシックコース
6つの基本的なアイテムを作りながら、パターン展開、縫製を学んでいくコースです。
原型を購入するので、1からパターンを自分で作るのではなく、原型からの展開になります。
受講時間:2.5時間x6回(15時間)
受講費用:¥72,000(税込)
材料費:各自で材料を調達
パターンソーイング1日コース
ベーシックコースの4回分の内容を1日で受講するコースです。
定期的に通えない方、遠方の方におすすめしているコースです。
受講時間:2.5時間x2回(5時間)
受講費用:¥66,000(税込)
材料費:各自で材料を調達
ステップアップ講座
ベーシックコースを修了すると受講できる講座です。
ロンパース、シャツ以外にも、ワンピース、ピーコート、ダッフルコートの講座があります。
ロンパース講座
ボトムスへの展開ができるようになる。
受講時間:2.5時間x2回(5時間)
受講費用:¥24,000(税込)
材料費:各自で材料を調達
シャツ講座
シャツらしい切り替えやカフスが作れるようになる。
受講時間:2.5時間x2回(5時間)
受講費用:¥24,000(税込)
材料費:各自で材料を調達
カルチャーセンターで気軽に学ぶ
2022年12月時点での情報だよ!
詳しくはHPを見てね。
産経学園
講座検索は、フリーワードに、犬、を入れると出てきます。
下記の2講座以外もあります。参考として2つ挙げておきます。
愛犬の手作り服・はじめてでもできる!
受講時間:2時間x6回(12時間)
受講費用:¥21,120(税込)
施設維持費:¥1,188(税込)
入学金:¥5,500
材料費:¥1,500~
はじめてでもできる手作りワンコ服
受講時間:2.5時間x3回(7.5時間)
受講費用:¥14,520(税込)
施設維持費:¥825(税込)
入学金:¥5,500
材料費:?
HP:
ユザワヤ芸術学院
ピポンのかわいいワンコ服 3ヵ月講座
受講時間:2.5時間x3回(7.5時間)
受講費用:¥3,740x3=¥15,620(税込)
入学金:¥4,400
材料費:各自で材料を調達
HP:
JEUGIAカルチャースクール
講座検索は、生活文化→手芸・服飾
フリーワードに、ワンちゃん、犬など入れると絞り込みできます。
ワンちゃんのための手作り服講座
受講時間:2時間x6回(12時間)
受講費用:¥27,720(税込)
入学金:¥5,500
材料費:¥1,620~¥2,700
愛犬のための手作り服教室
受講時間:2時間x6回(12時間)
受講費用:¥23,100(税込)
入学金:¥5,500
材料費:¥3,500~
HP:
カルチャーセンター
検索は、服飾・着付け→洋裁
フリーワードに、ワンちゃん、犬、愛犬など入れると絞り込みできます。
産経学園の姉妹校。
HP:
どの教室を選ぶか?
色々な教室を調べてみて、私の独断と偏見でどんな教室を選んだ方がいいのか目的別にまとめてみました。
全くの洋裁初心者の人
初心者向けのカルチャースクールに通うか、予算に余裕があるなら、入門講座や初級講座などの基礎講座を受けて、型紙の書き方、ミシンの使い方など、洋裁全般の基礎知識と技術を身に付けるのが良いと思います。基礎がわかれば、市販の犬服の本の内容を自分で理解できるようになるので作りたいものをだんだんと形にしていけるようになると思います。
趣味として楽しみたい人(ちょっと洋裁をやったことがある)
カルチャースクールに通って何着か作って犬服の基礎を学んだら、あとは家で繰り返し犬服を作っていけば上達していけると思います。もしわからない縫い方、デザインがあったら、YouTubeで調べると結構出てくるので、動画を見ながらゆっくり縫ってみるのをおススメします。
お気に入りの先生が見つかったなら、ホビー講座などで継続して通うのもいいですね。
犬服の講師を目指す人
講師になれる講座が揃っている教室は、基礎から応用まで細かく学ぶことができますが、全部受講すると費用の方もかなりの高額となります。教室運営や販売のノウハウまで学ぶことができるので、本気で仕事として講師を目指す人はよいのではないかと思います。
まず、体験などに行って、教室の雰囲気、講師のレベル、授業の進め方、などを観察して、自分が納得する教室を選ぶことが重要だと思います。
レッスン内容を見て、服飾の専門学校などで洋裁を学んだことがある人は、基礎や入門から通う必要はないように思いました。縫製の技術は人の服も犬服も変わらないので、犬服の型紙の理論を学ぶだけで十分だと感じましたが、どこもだいたい初級コースを修了しないと、中級や上級のコースに進めないところがネックです。
犬服作りの仲間が欲しい人
通学だと一緒に学ぶ仲間ができることが利点でもあります。
家で1人で作るのも楽しいですが、共通の話題で盛り上がれる仲間がいると作る励みになったり、色々なアイディアも浮かんだりするのかな~と思います。
趣味として続けていける(ホビー講座など)教室に通って顔見知りのメンバーを増やしていくのもいいと思います。
私が教室を選ぶなら
まっさらなところから犬服の型紙を引くこと(原型の書き方)を学びたいですが、どこも原型からの展開なので、今のところは本を購入して学んだり自分でパターンを調整して試作してみたりすることで十分かなと思っています。今の私にとって教室に通うメリットは何かといえば、それは洋裁仲間を作れるということです。犬服の教室がどんな雰囲気なのかも知りたいので、カルチャースクールや1日コースがあれば参加してみたいです。
まとめ
気になったお教室はありましたか?
洋裁に比べて学べる教室は少ないですが、探すと意外とありました。
せっかくお金を掛けて教室に通うのなら、自分が好きな空間で、好感が持てるセンスの良い先生に教えてもらいたいですね。
でも私の場合、1時間以内で通えそうな教室がないことが残念でした。私の住む地域でも犬服を作りたいという要望があるかもしれないので、犬服作りのサークルというのを作ってみんなで学びながら作るのもおもしろいかと思いました。
何でもそうですが、学んだだけでは上達せず、継続して作っていくことでだんだんと縫製の技術が身についてくるものなので、コツコツと作っていこうと思います。
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